Technics SL-Z1000
\400,000(1990年10月頃)
徹底制振構造で、CDの高忠実度再生を実現したCDプレイヤーユニット。
本体構造には、外周シャーシに2mm厚のフレーム、底板に2mm厚の制振鋼板、天板に3mm厚のアルミ板、パネルには8mm厚のアルミ押し出し材を使用した高剛性かつ堅牢なシャーシ構造になっており、重量トランスやトラバースメカニズムを確実に支えています。
制振性においては、光デッキ部を本体中央部に、電源ブロックをその左右対称に配したセンターメカニズムを採用して、全体の重量バランスを最適なものとしています。
また、外部からの振動に対しては、大型のTNRC(テクニクス・ノン・レゾナンス・コンパウンド)インシュレータと制振鋼板採用の底板、制振処理を施したアルミ天板により、床振動、音圧振動に対応しています。
さらに2つの電源トランスは専用ケースに入れて、特殊樹脂充填により防振処理を施し、硬質ゴムでフローティングしたうえシャーシにマウントするなど、徹底した制振設計を施しています。
マグネットを用いて機構的なガタつきを解消し、外部振動による光ピックアップの振動を防止した耐振動リニアトラバースを採用しています。
さらに、光デッキの4点のフローティング支点に均等に荷重が伝わる構造により、光デッキを常にねじれのない水平状態に保ち制振性を向上。さらにアルミダイカストを採用することで寸法安定性、高剛性を向上しています。
マイコン制御により、メカニズムの摩擦力のばらつきや温度変化による負荷変動にも、常に一定の速度を保ち、静かでスムーズな動きを実現しています。
ディスク対応スピンドル加速制御を採用し、ディスクの慣性質量を問わず、ストップ状態から再生までの時間を短縮化しています。
高トルクブラシレスD.D.スピンドルモーター、高精度ガラスプレスレンズ採用。
2系統光デジタル出力装備。
機種の定格 デジタル出力 EIAJ標準デジタルオーディオインターフェースフォーマット
光2系統
標本化周波数 44.1kHz
誤り訂正方式 テクニクス・ニュースーパーでコーディングアルゴリズム
(8サンプル直線補間機能付き)
ピックアップ 非鏡面ガラスレンズ使用ファインフォーカス1ビーム
トラバース方式 ハイスピードリニアモータシステム
スピンドルモーター方式 高トルブラシレスD.D.スピンドルモーター
消費電力 13W
電源 AC100V、50/60Hz
外形寸法 幅484×高さ139×奥行419mm
重量 20kg

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